治療の流れ
Medical
Medical
初診相談 (45分)
視診とデジタルカメラで口腔内写真を撮り、モニターで、お口の中の状態を詳しく説明いたします
精密検査 (60分)
レントゲン撮影、歯型採得等検査のあと、2週間後に診断結果をご説明いたします
診断 (45分)
診断結果、治療方針、装置および治療費について説明いたします
治療開始
(1)部分的治療
歯から数歯のみ治療が必要な場合。軽いねじれや隙間を閉じるような治療、あるいは一般の歯科治療で以下のことが必要な場合の治療です。
(2)2段階(前期・後期)に分ける治療
乳歯のときや永久歯の生え始めのときに、将来のあごの位置関係やかみ合わせの状態をよりよい状態に導くために早期治療(前期)を開始し、その後、再診断をして永久歯での治療(後期)を行なう場合の治療です。
(3)全体的治療
上下顎のすべての歯を動かす必要がある場合の治療です。混合歯列期(乳歯と永久歯が混じっている時期)であっても、あらかじめあごや奥歯の位置関係の改善や歯列の幅を拡大する必要がある場合には、この時期から全体の治療計画を立て、治療を始めます。
(4)外科治療
あごの位置関係が、前後あるいは左右に大きくずれていて、咬み合わせや横顔・正面から見た顔の状態にも大きなひずみがある場合には、矯正治療だけでは満足できる結果が得られないことがあります。
このようなときには、口腔外科医と矯正歯科医がチームを組んで、両者の持つ技術により大きな改善を得ることが出来ます。この治療では双方による綿密な治療計画に基づいて、まず手術前の矯正治療(1年前後)をした後、外科手術(約2週間の入院が必要)を行い、さらにその後、緊密な咬み合わせを作るために手術後の矯正治療(半年から1年)が必要です。
このような外科矯正治療の場合には、矯正治療にも保険が適用されます。(※顎口腔機能診断施設の指定機関のみで可能です。)また、手術は成長発育が止まってから行いますので、18歳以降に行われるのが一般的です。
① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物) などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
<治療期間について>
小児の矯正治療(2段階にわけた治療)
第1期治療 約1〜2年
第2期治療 抜歯症例 約2〜3年 ・ 非抜歯症例 約1〜2年
全体的な矯正治療(本格矯正治療、成人矯正)
抜歯症例 約2〜3年
非抜歯症例 約1〜2年
*協力の度合い、顎や歯の状態、成長発育の状態により治療期間は前後することがあります。
<通院頻度および回数について>
動的治療期間 約3〜5週に一度来院 ➡️ 2年の通院で約24回
保定期間 約3〜6月に一度来院 ➡️ 2年の通院で約6回
経過観察期間 約3〜6月に一度来院 ➡️ 2年の通院で約6回
*治療の状況によって通院頻度や回数は前後することがあります。